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なぜ「OJTだけの企業」では若手が定着しないのか?~上司の育成勘違いが生むミスマッチ~

こんにちは、慎二です。

 

今回は「若手社員がOJT中心の職場に定着しにくい理由」について、私なりの視点で整理してみたいと思います。職場の離職率に悩む管理職や人事担当者の方にも参考になる内容かもしれません。

 

OJTだけでは若者は育たない

 

最近の若手社員、とくにZ世代と呼ばれる層には、「自分の成長を実感したい」という強いニーズがあります。ただ仕事を任されるだけでなく、「なぜこの業務をするのか」「どんなスキルが身につくのか」「次にどんなステップがあるのか」といった明確な成長の道筋を求めています。

 

しかし、多くの企業では未だに「OJT(On the Job Training)」が育成の中心です。現場で実践を通じて学ばせるスタイルは効率的な面もありますが、体系的な知識や振り返りの機会が少ないため、本人にとっては「なんとなくやらされている」感覚になりやすいのが現実です。

 

上司=教育のプロではない

 

さらに、OJTで教える側の上司も、必ずしも教えるプロではありません。むしろプレイヤーとしての業務が忙しく、つきっきりで丁寧に育成する余裕がないことも多いはずです。

 

その結果、若手は「何ができていて、何が足りないのか分からない」「今の自分のレベルが見えない」といった不安や迷いを抱えがちになります。自分の将来像が描けず、他に成長機会を求めて転職を考える…という流れは珍しくありません。

 

若手の定着には「学ぶ実感」と「伴走する姿勢」が必要

 

若手が企業に長く定着するには、「この会社にいれば成長できる」「自分を見てくれている人がいる」と実感できる環境が重要です。

 

そのためには、

OJT+オフJT(座学や研修など)のバランス

・フィードバックを含む定期的な面談

・上司も一緒に学び続ける姿勢

 

といった工夫が求められます。若手は、完璧な上司を求めているのではありません。一緒に悩み、考え、進んでくれる伴走者としての上司を求めているのです。

 

育成も進化し続けよう

 

企業の教育体制は、時代に合わせて進化する必要があります。OJTが悪いわけではありませんが、それだけでは今の若者には不十分です。

 

「とりあえず現場で覚えろ」では通用しない時代。教える側もアップデートが必要です。

 

若手の離職に悩むなら、まずは「育て方」を見直すところから。未来を担う人材が、安心して根を張れる職場づくりを一緒に考えていきましょう。

 

 

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