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働き方改革の果てに。“やりがい搾取”は本当に終わったのか?

「やりがい搾取」という言葉は、もう過去のもの?

 

「好きなことを仕事にしたい」

「社会貢献ができる仕事がいい」

そんなポジティブな志望動機の裏で、長年日本社会に潜んでいたのが“やりがい搾取”という構造です。

 

かつては「この仕事ができるだけでありがたい」「人の役に立てるならお金なんて」という空気が蔓延し、

労働時間や待遇の悪さに疑問を持たず、心身をすり減らす人が後を絶ちませんでした。

 

でも、働き方改革・副業解禁・FIRE志向の広がりなど、社会は大きく変わりつつあります。

はたして今、“やりがい搾取”は本当に終わったのでしょうか?

 

 

 

外見だけ整えた「改革」が増えていないか?

 

確かに、長時間労働の是正や残業代の明確化など、労働環境の改善は進みました。

しかし、実態を見ると「仕事量は減っていない」「業務の密度が上がった」など、新たな歪みも生まれています。

 

特に教育・介護・保育・医療・NPOなどの“やりがい産業”では、今もなお

給与水準が他業種より低い

精神的ケアが不足している

評価制度が曖昧で昇給につながらない

 

こうした問題が根深く残っています。

形だけの「改革」ではなく、本質的な待遇改善が求められているのです。

 

 

 

「やりがい」と「自己犠牲」は違う

 

やりがいがある仕事=自己犠牲が必要な仕事、ではありません。

むしろ、自分が健康で、生活が安定しているからこそ、人に貢献する力が生まれるものです。

 

本来、“やりがい”とは内側から湧いてくる喜びや満足感。

それを外から要求されたり、当然視される環境に置かれてしまえば、それは“搾取”に変わってしまいます。

 

 

 

FIRE志向が教えてくれる、「搾取されない働き方」

 

近年FIRE(経済的自立&早期リタイア)を目指す人が増えているのも、「やりがい搾取からの脱却」という側面を持っています。

働かなくても生きられる安心感

会社に依存せず、自分の判断で働く自由

“好き”を守るために、経済的基盤を築く

 

これは逃げではなく、「自分の価値を自分で守る」という選択です。

副業や投資を通じて自分の収入源を分散することも、やりがいを守るための防御策となります。

 

 

 

「やりがい」は搾取ではなく、守るものへ

 

本当の意味で“やりがい搾取”をなくすには、社会全体の意識変化と同時に、

私たち一人ひとりが「自分のやりがいは、自分で守る」という視点を持つことが必要です。

 

好きなことを続けたいなら、燃え尽きずに済む環境を自分で整える。

そのために、投資・副業・FIREという選択肢を持っておくことは、これからの時代の重要な「備え」になるのです。

 

 

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