こんにちわ、shinji-fire-lifeです。
今回は、意外と知られていない「酒・タバコにかかる税金」について深掘りしていきます。
「なんでこんなに高いの?」「実は税金の塊だったの?」と疑問に感じたことはありませんか?
この記事では、酒税・たばこ税の仕組みと、私たちの生活にどう関係しているのかをわかりやすく解説します。
酒・タバコの価格の半分以上が「税金」だった!
私たちが普段買っている酒やタバコの価格には、実は多くの税金が含まれています。
その代表が「酒税」と「たばこ税」です。以下、それぞれの税の仕組みを見ていきましょう。
【酒税】の仕組みと税率
酒税は、アルコールの種類や濃度に応じてかかる税金で、間接税の一つです。
たとえば1000ml(1リットル)あたりの酒税は以下の通りです。
ビールは約220円、発泡酒は約134円、第三のビールは約80円です。
日本酒は約120円、ワインは約80円、ウイスキーなどの蒸留酒は約370円と高めに設定されています。
つまり、350mlの缶ビール1本には約70円前後の酒税がかかっていることになります。
政府は2026年までに税制改正を進めており、ビール類の税額を一本化する方向です。
今後は「安い第三のビール」というジャンルがなくなるかもしれません。
【たばこ税】の内訳と驚きの割合
たばこには、複数の税金が重ねて課されています。
主に「国たばこ税」「地方たばこ税」「たばこ特別税」「消費税」の4つです。
たとえば600円の紙巻きたばこ1箱(20本入り)の場合、そのうち約60〜65%が税金です。
内訳はおよそ以下の通りです。
・国たばこ税:約130円
・地方たばこ税:約150円
・たばこ特別税:約16円
・消費税:約55円
合計で約350円前後が税金として徴収されており、実質的に商品そのものの原価は250円ほどという構造になっています。
なぜこんなに高い税金がかかるのか?
酒やタバコが高額になるのには、2つの主な理由があります。
1つ目は「財源確保」です。
酒税・たばこ税は、国と地方の重要な税収源であり、毎年数兆円規模の財源になっています。
特にたばこ税は、地方自治体にとって貴重な自主財源でもあります。
2つ目は「健康への抑止」です。
喫煙や過度な飲酒が健康被害をもたらすことから、価格を高くして消費を抑える目的があります。
「税で買い控えさせる」という政策的な意味も大きいのです。
税改正で今後どうなる?〜加熱式・電子たばこやビール類の動き
たばこは2018年から段階的な増税が行われており、加熱式たばこも含めて税体系が整備されています。
これにより、紙巻きたばことの価格差は縮まりつつあります。
一方、酒類では「第三のビール」や「発泡酒」といった安価なジャンルの税率が引き上げられ、将来的にはビールと一本化される予定です。
「安く楽しむ」はどんどん難しくなっている現状です。
まとめ:酒・タバコは“課税の代表”!知って選ぶ意識を持とう
私たちは知らず知らずのうちに、酒やタバコを通じて多額の税金を支払っています。
その額は、商品価格の半分以上にのぼることも珍しくありません。
「何にどれだけ課税されているのか?」を知ることで、今後の消費スタイルを見直すきっかけにもなるでしょう。
節約や健康維持、さらには家計の最適化にもつながるはずです。
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