こんにちは、shinji-fire-lifeです。
今回は、世界最大級のヘッジファンド「ブリッジウォーター」の創業者、レイ・ダリオの名言をご紹介します。
リスク分散こそが唯一のフリーランチだ
この言葉は、投資の世界において最も有名な原則の一つです。
フリーランチ(=タダ飯)が存在しないとされる市場において、唯一“無料で得られる利益”があるとすれば、それはリスクの分散だというのです。
今回は、特にNISAなどを活用しながら、初心者にも実践できる「分散投資の組み方」についてわかりやすく解説していきます。
なぜ分散が必要なのか?
投資対象が1つだけだと、値動きにすべてを左右されてしまいます。
たとえば、米国株だけに集中投資していた場合、リターンが大きい年もありますが、逆に大きく下落する年もあります。
一方で、以下のように分けることで「リスクを平均化」できます。
- 株式(高リターン・高リスク)
- 債券(低リターン・低リスク)
- REIT(不動産関連でインフレ耐性あり)
- 日本円・外貨などの通貨リスク分散
複数の資産に分けることで、ある資産が下がっても他が支える仕組みができ、「値動きに一喜一憂しない」投資が可能になります。
株式だけじゃないNISA活用法
新NISA制度では、株式だけでなく以下のような資産にも投資が可能です。
NISAは利益が非課税になるため、リスクを抑えつつ長期で持つには「安定性のある分散」が非常に有効です。
ポートフォリオの一例としては、
- 全世界株式:60%
- 債券インデックス:30%
- REIT:10%
などが挙げられます。自身のリスク許容度や年齢に応じて、調整してみましょう。
日本円建てと外貨建てのバランス
もう一つ大切なのが、通貨の分散です。
日本円だけに依存していると、円安時にインフレリスクをもろに受けてしまう可能性があります。
特に将来の生活費を考えると、**“円の価値が下がったときの備え”**は重要です。
そこで有効なのが、米ドル建てや他の通貨建て資産の保有です。
- 全世界株式インデックス → 複数通貨に自然と分散
- 米国ETFや米国株 → ドル資産でインフレ対策にも
ただし、為替の変動もリスクになるため、バランス感覚を持って配分することがポイントです。
為替ヘッジあり・なしの判断基準
最後に、為替ヘッジの有無について触れておきます。
為替ヘッジとは、円と外貨の為替変動リスクを“抑える仕組み”です。
以下のような判断基準が参考になります。
▼為替ヘッジあり
→ 円ベースで将来の生活費を考える人におすすめ
→ リスクは減るが、リターンもやや低くなる傾向
▼為替ヘッジなし
→ 通貨分散のメリットを享受したい人におすすめ
→ 為替差益を狙えるが、円高で目減りするリスクあり
例えば、「生活費に充てる資金」や「老後資金」はヘッジありの比率を高めに、
「成長を狙う資産」や「長期放置する積立」はヘッジなしでも良い、という風に目的で使い分けるのがコツです。
まとめ:安心感の源は“広く持つ”という意識
分散投資は、「当てにいく投資」ではなく「守りながら増やす投資」です。
レイ・ダリオの言うように、
リスク分散こそが無料で得られる数少ない“確実な戦略”。
- 株・債券・REITのバランス
- 円と外貨の通貨分散
- 為替リスクへの備え
これらを組み合わせていくことで、投資のリスクは自分でコントロールできるようになります。
焦らず、ブレずに、少しずつ。
安心感と資産を同時に手に入れるには、“分散”という考え方が欠かせないのです。
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