こんにちは、shinji-fire-lifeです。
今回は、伝説の投資家ジョージ・ソロスの名言
「市場は常に間違っている」
をテーマに、バブルや暴落の中でも冷静に判断するための“投資思考”を掘り下げていきます。
どんなに情報があふれても、「正解」と呼ばれる投資行動は常に揺れ動いています。
その中で「感情に流されない」ために何が必要か、一緒に考えてみましょう。
市場は“正しく見えて”間違っている?
ソロスの言う「市場は常に間違っている」とは、単に相場が上下するという意味ではありません。
それは、人間の心理が作り出す“集団の幻想”に対する警告です。
例えば:
- バブルが続くと「この銘柄はまだ上がる」と思ってしまう
- 暴落が起きると「もう買うのは危ない」と感じてしまう
これらの感情は、情報というより“空気”に近いもの。
冷静に考えれば割高なのに「みんなが買っている」から乗ってしまったり、割安なのに「誰も買わない」から見送ってしまったり…。
市場は、多くの人の感情により“非合理な動き”をすることがあるのです。
バブルや暴落にどう向き合うか
歴史を振り返ると、バブルや暴落は周期的にやってきます。
ITバブル、リーマンショック、コロナショック――どれも突然で、予測は困難でした。
その中で個人投資家に求められるのは、「感情と距離を取る姿勢」です。
以下のような心構えが、長期的な資産形成には有効です。
- 過去の暴落率と回復期間を把握しておく
→ 統計を知ることで、「今回もいつか戻る」という前提に立てる - 短期の値動きではなく、長期の積立リズムを優先する
→ タイミングではなく継続がカギ - “大勢の意見”よりも、自分の目的を見つめる
→ 周囲の声に左右されない判断軸を持つ
焦らない、慌てない、でも情報には敏感に。
このバランスが、暴落時こそ問われます。
周囲に流されずに行動するための“根拠”の持ち方
「みんなが言ってる」ことを信じて動くのは簡単です。
でも、それは投資においては非常に危険な行動でもあります。
他人と同じように動いてしまう心理には、「安心感」があります。
だからこそ、“自分なりの根拠”を持っておくことが重要です。
例えば:
- 自分の投資目的と期間(10年後、20年後のゴール)
- リスク許容度(どこまで下落に耐えられるか)
- 資産配分のルール(株式:債券=8:2など)
これらを明文化しておくことで、いざというときに「戻れる軸」になります。
根拠があれば、周囲が悲観ムードでも「自分はこうする」と判断がぶれません。
インデックス投資にも活きる「中立の視点」
短期売買をしないインデックス投資でも、この考え方は活かせます。
- 株価が高騰しても「今月も淡々と積み立てる」
- 株価が急落しても「いつもどおり積み立てる」
この“感情を排した定額投資”こそが、中立な投資行動の最たる例です。
ソロスのように大胆なポジションを取らなくても、私たちは“市場の間違い”に振り回されない方法を選べます。
それが、「ルールに従った継続的な積立」です。
まとめ:感情と距離を取るための「軸」を持とう
ジョージ・ソロスの「市場は常に間違っている」という言葉は、
多くの人が作り出す“幻想”に流されるなというメッセージでもあります。
個人投資家にとって、最も大切なのは「自分の投資軸を持つこと」。
それが感情の波から距離を取り、冷静な判断を可能にします。
どんな時も、情報に踊らされず、自分の目的とルールを見失わない。
それこそが、投資を続けるための本質的な力なのだと感じます。
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