「ピッチの上では名前じゃなく、プレーが評価される」
この名言を残したのは、破天荒な言動と圧倒的な実力で世界中を魅了したズラタン・イブラヒモビッチ選手です。
ビッグネームが集う欧州のクラブで、彼が信じてきたのは「肩書き」ではなく、「自分のプレー」。
今回はこの言葉をヒントに、子どもが“自分らしさ”で勝負できるようになるには、親としてどう関わればよいのかを考えていきます。
なぜ今、“自分で勝負できる子”が求められるのか?
現代の子どもたちは、SNSやYouTubeなどを通じて、常に他人の活躍に触れています。
「あの子はすごい」「自分には無理かも」
そんなふうに、自分を見失いがちな時代だからこそ、“誰かと比べる”のではなく“自分の価値に気づく”ことが大切になります。
サッカーでも同じです。
有名選手の真似をすることから始まるのは自然なことですが、やがて必要なのは「自分はどんなプレーが得意か?」「自分らしさとは何か?」という視点です。
「プレーが評価される」という本質
子どもが「うまくなりたい」と思ったとき、憧れの選手を真似するのは素晴らしい第一歩です。
でも本当に評価されるのは、「その子自身のプレー」です。
例えば、
- 体が小さい子が、スピードやポジショニングで勝負する
- パワーがない子が、視野と判断力で味方を活かす
- 目立たない子が、地道な守備でチームを支える
どれも、本人にしかできない“プレーのかたち”です。
それに気づけるかどうかが、「自信」の芽になります。
自己肯定感を育てる親の声かけとは?
子どもが「誰かと比べて自信をなくす」ことは、どんな家庭でもよくあることです。
そんなときは、次のような声かけが効果的です。
- 「〇〇らしいプレーだったね」
- 「あの動き、自分で考えてやってたでしょ?」
- 「結果より、自分で工夫してやったのがすごいと思うよ」
このように、「自分で考えて行動したこと」や「その子ならではの視点」を認めてあげることが、自己肯定感を育てるカギになります。
「他人を追いかける」から「自分の軸を持つ」へ
子どもが成長する過程では、「あの子みたいになりたい」と思う気持ちが必ず出てきます。
それは悪いことではありません。むしろ、それをきっかけに努力が始まることも多いです。
ただし、そこで終わってしまうと、「他人の評価に振り回される子」になってしまいます。
だからこそ、次のステップとして、
- 「自分には何ができるか?」
- 「自分の強みはどこにあるのか?」
- 「誰かと違っても、それは自分の個性」
といった視点を親が促すことが大切です。
成長の過程にある“葛藤”を一緒に越えていく
「なぜ自分はレギュラーじゃないのか?」
「どうしてチームで目立てないのか?」
そんな悩みが出てくるのは、むしろ本気で取り組んでいる証拠です。
そのときに大人ができることは、“答えを与える”のではなく、“一緒に考える”ことです。
- 「どうしたら自分の良さが活きるかな?」
- 「〇〇の強みって、どんなときに出てると思う?」
- 「あの場面、自分らしさを出せたと思う?」
こうした会話が、子どもに「自分で道を切り拓く感覚」を育てます。
おわりに ― “名前”に頼らず、“中身”で勝負する力を
ズラタン・イブラヒモビッチは、決して「完璧な選手」ではありません。
ですが、彼の持ち味は、誰よりも強く“自分を信じている”ところにあります。
「ピッチの上では名前じゃなく、プレーが評価される」
この言葉は、どんな子にも通じる真理です。
どんなに有名な選手の名前を背負っていても、最後に評価されるのは、その子の“中身”。
だからこそ、親としてできるのは、名前や結果に頼らず、「自分の力で勝負できる子ども」に育てていくこと。
その積み重ねが、サッカーだけでなく、人生を生き抜く大きな武器になるはずです。
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