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チームのために走るということ ― 小1でも伝わる「仲間を思う心」の育て方

「一番大切なのは、チームのために走ること」

この言葉を残したのは、日本代表のキャプテンとして長くチームを支えた長谷部誠選手です。

彼のような選手は、華やかなゴールやスーパープレーよりも、“誰かのために汗をかく”ことを大切にしています。

 

今回は、この「チームのため」という価値観を、まだ小学校低学年の子どもにもわかりやすく伝える方法を考えていきます。

 

 

小1でも理解できる「チーム」の考え方とは?

 

 

小学校1年生という年齢は、自我が芽生え始め、「自分が目立ちたい」「点を取りたい」という感情が強くなる時期です。

それ自体は健全な成長ですが、その一方で「チームのために走る」「仲間を支える」といった価値観は、まだ実感しづらいこともあります。

 

では、小さな子にも伝わる“チーム”のイメージとはどんなものでしょうか?

 

それは、「自分ひとりではできないことを、仲間と一緒にやる」という感覚です。

例えば、次のような会話が効果的です。

 

  • 「今日の試合、〇〇くんが守ってくれたから安心して前に行けたね」
  • 「自分が走って引きつけたから、△△くんがフリーでシュートできたよ」
  • 「あのとき声を出してたの、チームみんなの助けになってたよ」

 

 

このように、子どもの行動が「仲間のためになっている」と伝えることで、“チーム”という言葉の意味を自然と理解し始めます。

 

 

「走ること」の意味を言葉にする

 

 

サッカーでは、「とにかくたくさん走れ!」という指導をよく聞きます。

しかし、それだけでは子どもにとっては「疲れるだけのもの」に感じてしまうことも。

 

だからこそ、「なぜ走るのか?」を親の言葉で伝えることが大切です。

 

  • 「パスをもらうために走る」
  • 「相手を守るために戻って走る」
  • 「味方が困っていたら、助けるために走る」

 

 

こういった“意味のある走り”を意識させることで、単なる運動ではなく「仲間のための行動」に変わっていきます。

 

 

家庭でできる「仲間を思う心」の育て方

 

 

家庭でも、日常の中で“仲間”を大切にする感覚を育てることができます。

たとえば兄弟間、友達とのやりとりの中で、こんな声かけが有効です。

 

  • 「〇〇くんのことを考えて行動できたの、すごくいいね」
  • 「どうすれば、みんながうれしいかな?」
  • 「困ってる子を見つけたら、どんな声をかけてあげたい?」

 

 

これらはすべて、“他者視点”を育てる問いです。

サッカーに限らず、人と関わるうえで大切な感覚が、自然と養われていきます。

 

 

「自分がやる!」を肯定しながら、チームの視点を添える

 

 

小1の子どもは、「自分が点を取りたい」「自分がヒーローになりたい」と強く思います。

その気持ちを否定する必要はありません。

 

むしろ、その前向きな姿勢を認めたうえで、次のような言葉を添えるのが効果的です。

 

  • 「自分が点を取れたのは、〇〇くんがいいパスをくれたからだね」
  • 「今日はたくさん走ってたね!それがチームの力になってたよ」

 

 

このように、子どもの努力と“仲間との関係”をつなげてあげると、自分本位な思考から自然とチーム思考へと変わっていきます。

 

 

おわりに ―「走る姿」にこそ本当の価値がある

 

 

サッカーは華やかなスポーツに見えますが、実は目立たないところにこそ本質があります。

ゴールを決める選手だけでなく、その裏で走り回ってスペースを作る選手、守備に戻ってピンチを防ぐ選手がいてこそ、チームは勝利に近づきます。

 

「チームのために走る」

この言葉が、まだ幼い子どもの心にも届くように。

親としてできるのは、小さな行動をしっかり認め、「仲間のために動くって、すごいことなんだ」と伝え続けることです。

 

その積み重ねが、やがてピッチの上で“走れる選手”を育てるはずです。

 

 

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