投資を始めた当初、僕は「どの銘柄が一番上がるか」「どのタイミングで買えば得か」そんなことばかりを考えていました。
でも、今ではこうはっきり言えます。
投資とは、情報戦でも予測ゲームでもなく、ただの“我慢比べ”だと。
今日は、僕がそれを痛感した、ある下落相場の出来事について振り返ってみます。
2024年の下落相場、心が揺れた
僕が投資を始めたのは2023年11月。楽天証券で新NISAの成長投資枠を使って、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をコツコツ積立することにしました。
最初は順調でした。右肩上がりのグラフに毎月少しずつお金が増えていくのを見て、「投資って簡単かも」なんて思っていました。
でも、2024年に入ってから米国株が不安定になり、ある月には1日で評価額が3万円以上も下がる日もありました。
楽天証券のアプリを開いて、緑だったグラフが真っ赤になっているのを見たとき、頭が真っ白になりました。
「やっぱり今売っておこうかな…」
「もっと下がるかもしれない」
「積立止めた方がいいかも」
そんな考えが何度も浮かんできました。
「やるべきことは、何もしないこと」
でも、そのとき思い出したのは、投資を始める前に読んだ本に書いてあったある言葉です。
「最も強い投資家とは、どんなときも市場から退場しない者だ。」
売らない。積立を止めない。何もしない。
楽天証券の積立設定はそのまま。アプリを開く回数も減らしました。
できるだけ普段通りに生活して、ただ淡々と積立を続けるよう意識しました。
数ヶ月後、相場は少しずつ回復し、気づけば含み益が戻ってきました。
あのとき売っていたら、たった数ヶ月で「将来の可能性」を手放していたかもしれません。
我慢する力=リターンを得る力
僕たちが投資で得ようとしている“リターン”は、実は「不安に耐えたご褒美」なのかもしれません。
値下がりした画面を見ても逃げない力
周りが悲観していても淡々と続ける力
自分の目標を信じて継続する力
そういった我慢の積み重ねが、時間とともに複利となって返ってくる。
それが、長期投資の本当の醍醐味なんだと、今は思っています。
まとめ
投資において最も大切な力は、「売らない力」。
楽天証券の積立設定は、そんな我慢をサポートしてくれる仕組みでもあります。
あの下落相場の日、僕が選んだのは「売らない」という選択でした。
それは、何もしていないように見えて、実は“最も難しい選択”だったのかもしれません。
でもそのおかげで、今もこうして投資を続けられています。
次に大きな下落が来ても、僕はきっと、また我慢できると思います。
投資は、結局、我慢比べなのだから。
内部リンク
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