投資において、暴落は避けられない「通過儀礼」です。
リーマンショック、コロナショック、2022年の急激な利上げ相場……どれも突然やってきて、多くの人が資産を減らしました。
だからこそ、「想定外に備えること」が、上級者投資家への第一歩です。
▼過去の金融ショックとその影響
◆ リーマンショック(2008年)
・S&P500は約57%下落(2007年高値から2009年安値)
・回復には4年近くを要した
◆ コロナショック(2020年)
・パンデミックによる経済封鎖
・S&P500はわずか1ヶ月で約34%下落
・ただし各国の金融緩和により半年で回復
◆ 2022年 金利ショック
・FRBの急速な利上げによる株式・債券同時安
・「安全資産」の債券までもが下落
・伝統的な60:40ポートフォリオが機能不全に
暴落は形を変えて何度でも訪れる。だからこそ、今から備える価値があります。
▼金融ショックへの「3つの備え」
① ポートフォリオの分散強化
- 株式100%はリスクが高い
→ 一部を債券・金・現金へ - リスク資産と非リスク資産のバランスを定期的に見直す
- 円建て・外貨建ての両方を意識して「通貨分散」も考慮
② 暴落時の“心構え”
- **VIX指数(恐怖指数)**の急騰はパニックのサイン
→ 30超えで「売られすぎ」の目安とも - 暴落時は「逃げる」より「耐える」ことが大事
→ 積立投資は特に「継続」が正解となるケース多数
③ 暴落時の“行動戦略”
- 暴落時の買い増しは高難度ながら成功すればリターン大
→ ルール例:「VIX30超で1割買い増し」「前月比−15%で追加購入」 - キャッシュポジションを常に10〜20%確保し、「買い場」で使う
▼おすすめのポートフォリオ例(暴落耐性型)
▼「守り」を意識した資産構成(例)
・米国株(S&P500等):50%
・全世界株:20%
・債券(国内・米国):20%
・金・コモディティ:5%
・現金・短期資産:5%
暴落時のダメージを和らげるクッションを用意することで、長期投資の継続が可能になります。
▼まとめ|暴落に備えるのではなく、“共に生きる”覚悟を持とう
暴落は「もし起きたら」ではなく、「いつか必ず起きるもの」。
大切なのは、それを投資チャンスととらえられるマインドと設計です。
- 暴落は敵ではなく、味方にもなりうる
- 「行動しないこと」が最大の防衛策になることもある
- 感情に流されず、仕組みで戦う
このような思考が、暴落耐性を持つポートフォリオと人生を作ります。
内部リンク
- 【投資初心者向け】eMAXIS Slimシリーズ比較!迷ったらこの選び方!
- 【投資初心者向け】S&P500・NASDAQ・FANG を+比較!どれを選ぶべき?
- 【NISA初心者必見】月の積立額はいくらがベスト?リアルな目安と考え方!