投資を始めたばかりの頃、誰もが一度は悩むテーマ。
「S&P500一本で大丈夫?それともオルカンにすべき?」
この問いに明確な“正解”はありませんが、「自分にとっての正解」を探す旅は、確実に投資家としての成長につながります。
▼S&P500の魅力と“偏り”
S&P500とは、米国の代表的な上場企業500社に投資する指数。
これ1本で、Apple・Microsoft・Amazonなど世界有数の企業に分散投資できます。
しかし――冷静に見ると、「アメリカ1国に集中投資している」に過ぎないという側面もあります。
- 米国企業の競争力 → 世界でもトップクラス
- 米国株のパフォーマンス → 過去数十年で圧倒的
- ただし…通貨も国も「一極集中」というリスクがある
つまり、**「偏った中の最強」**がS&P500の正体です。
▼オルカン(全世界株式)の安心感と“物足りなさ”
一方、オルカン(全世界株式)は約50カ国以上の株式に分散投資。
日本・欧州・新興国も含まれるため、「世界経済全体の成長」に乗る形になります。
▼メリット
・アメリカ以外が伸びても取り逃がさない
・万が一、米国が長期低迷しても備えられる
・為替の分散も一部可能(米ドル・ユーロ・円など)
▼デメリット
・米国の比率が高いとはいえ、成長率ではS&P500に劣る可能性あり
・「全世界」と聞くと安心感はあるが、パフォーマンスは鈍く感じることも
▼結局どっち?「自分のゴール」から逆算しよう
この問いに答えるには、次のように自分の目的と価値観を棚卸ししてみるのが最も有効です。
▼S&P500とオルカン、それぞれが向いている人の特徴
・通貨分散は?
S&P500が向いている人:あまり重視しない
オルカンが向いている人:ある程度意識したい
・米国の成長を信じる?
S&P500が向いている人:強く信じている
オルカンが向いている人:世界全体の分散重視
・投資の目的は?
S&P500が向いている人:FIREや資産最大化
オルカンが向いている人:長期安定運用・守りも意識
・精神的に不安定になりやすい?
S&P500が向いている人:あまり気にしない
オルカンが向いている人:分散で安心したい
▼実際の使い分けもアリ!ハイブリッド型戦略
どちらか一方に決める必要はありません。
目的に応じて口座別に分けるのも非常に合理的です。
このように**“一貫した戦略”の中で役割を分担させる**ことで、精神的にも投資スタイルが安定します。
▼まとめ:自分の未来像が“最適解”を決める
・S&P500は「一点突破」型の成長エンジン
・オルカンは「広く守る」世界分散型の盾
このどちらを選ぶかは、「自分がどんな未来を望むか」によって決まる。
投資は単なる数字の世界ではなく、価値観や生き方とも深く結びついています。
だからこそ、いま迷っていることこそが、未来にとって大切な一歩なのです。
内部リンク
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