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ポートフォリオ・インシュランスとは?暴落耐性を仕込む高度戦略

相場が好調なときこそ、私たちは「守り」を忘れがちです。

しかし、長期で資産を築くうえで最も重要なのは「減らさない工夫」。

 

今回は1980年代のマーケット理論から発展した「ポートフォリオ・インシュランス」という戦略を、現代の資産運用にどう応用できるかを解説します。

 

 

 

 

ポートフォリオ・インシュランス」とは?

 

 

ポートフォリオ・インシュランス(Portfolio Insurance)は、

資産価格が下落したときに損失を抑える仕組みのこと。

 

もともとは1980年代に登場し、株価指数先物を使って**「保険をかけるようにリスクを抑える」**という考え方で注目されました。

 

1987年のブラックマンデーで問題視されたことでも知られていますが、

逆に言えば、それだけ「インパクトのある戦略」だったとも言えます。

 

 

 

 

デリバティブを用いた防衛策の代表例

 

 

現代においてこの戦略を再解釈すると、主に以下のような「動的ヘッジ手法」が挙げられます:

 

  • プットオプションの活用
     株価が下がると利益が出るオプションを購入し、暴落時の損失をカバーする。
  • VIX連動ETFや逆相関資産
     市場の恐怖指数に連動する資産を組み入れておくことで、大きな下げに備える。
  • インバース型ETFの一部活用
     市場が下がると上がる商品で一時的に保険をかける。ただし短期的な利用に留める。

 

 

 

 

 

現代版「保険付きポートフォリオ」の考え方

 

 

個人投資家が「守り」を意識しつつリスク資産に投資するには、

デリバティブだけでなく、資産配分そのものを工夫することが有効です。

 

▼資産構成例と主な役割(例)

 • レバレッジETF(株式):成長エンジン、少額で高リターン

 • 債券ETF(長期・短期):安定収入と値動き抑制

 • 現金ポジション:暴落時の機動的対応、安全資産

 

レバレッジ商品で成長を狙いつつも、債券や現金でリスクを平準化する。これも一種の「インシュランス戦略」です。

 

 

 

 

FIRE後にも応用可能な“守りの仕組み”

 

 

FIREを実現した後は、生活費の多くを資産から捻出するため、

「守りの投資戦略」は一層重要になります。

 

  • 一括取り崩しではなく、分割での段階的取り崩し
  • 年間生活費の2〜3年分を現金で保有
  • 株式は景気後退期に備え、配当や債券とのバランスを見直す

 

 

このように、「リスクを取りすぎない」という戦略が、

資産寿命を伸ばし、精神的安定をもたらすのです。

 

 

 

 

まとめ:攻めと守りのバランスが、投資を長く続けるコツ

 

 

ポートフォリオ・インシュランスは「短期で儲けるため」の戦略ではありません。

むしろ、長く投資を続けるための“保険”のような考え方です。

 

大切なのは、自分のリスク許容度に合った形で、

「暴落に備える」「生活費を守る」仕組みを持っておくこと。

 

攻めと守りをバランスよく組み合わせ、

長期投資を楽しみながら歩んでいきましょう。

 

 

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