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ドルコスト平均法の落とし穴?“時間分散”が効かない場面もある

「毎月コツコツ積み立てれば安心」

そんな言葉に支えられて、多くの投資初心者が始めるドルコスト平均法

しかしこの手法も万能ではありません。

相場環境によっては、“一括投資のほうが圧倒的に有利”となるケースもあるのです。

 

この記事では、ドルコスト平均法のメリット・デメリットを改めて確認しつつ、どんな場面で注意が必要なのかをわかりやすく解説していきます。

 

 

ドルコスト平均法とは?

 

 

ドルコスト平均法とは、定額で定期的に投資を行う方法のこと。

価格が高いときは少なく、価格が安いときは多く買えるため、平均購入単価が平準化され、リスクを抑えやすいとされています。

 

たとえば、毎月3万円ずつ投資信託を買うと、以下のようになります。

 

  • 価格10,000円 → 3口購入
  • 価格7,500円 → 4口購入
  • 価格5,000円 → 6口購入

 

 

このように、価格が安いときに多く買えるという特性があるため、下落相場やボラティリティの高い相場で強みを発揮するのが特徴です。

 

 

でも実は…ずっと右肩上がりの相場では損?

 

 

一方で、長期的に相場が上昇し続ける場合はどうでしょうか?

 

価格がどんどん上がっていく中で、毎月定額購入するよりも、最初に一括でまとめて買った方が、より安い価格で多くの口数を保有できることになります。

 

つまり、「ずっと右肩上がりの市場においては、ドルコストよりも一括投資の方がリターンが高くなる」ことがあるのです。

 

特に、米国株のような長期成長市場では、この傾向が顕著に見られます。

 

 

ケース別:時間分散が効く時・効かない時

 

 

以下に、相場のパターン別でドルコスト平均法が「効く場面」「効かない場面」を整理します。

 

  1. 下落→回復型(リーマンショック後など)
     → ドルコストが有利。下がったところで多く買え、回復時に大きく伸びる。
  2. ずっと右肩上がり(近年のS&P500など)
     → 一括が有利。早く多くの資産を投じた方が、成長の恩恵を最大限受けられる。
  3. ヨコヨコ相場(停滞型、もみ合い)
     → ドルコストがやや有利。価格変動の波で単価が平均化されやすい。
  4. 急落直前の投資(コロナ前の高値など)
     → 一括だとリスク大。ドルコストで損失を緩和できる可能性あり。

 

 

 

時間分散と資金分散は別物

 

 

ここで忘れてはいけないのが、「時間分散」=ドルコストと、「資金分散」=目的別の資産配分は別の考え方ということです。

 

ドルコスト平均法は「購入タイミングを分散させる」ための手法であり、

株・債券・預金などをバランスよく持つ「資産の分散」とは別軸になります。

 

そのため、「時間も分散」「資産も分散」の両面で設計できると、よりリスク耐性の高いポートフォリオが作れます。

 

 

じゃあ結局どうすればいい?

 

 

基本的には、

 

  • 投資を始めたばかりの人
  • 一括投資できる資金がない人
  • 相場が読めないと感じる人

 

 

には、ドルコスト平均法は非常に有効です。

 

ただし、「余剰資金がまとまってある」「長期成長市場を信じられる」「暴落しても慌てずホールドできる」

このような条件を満たす人には、一括投資も選択肢の一つとなります。

 

 

最後に伝えたいこと

 

 

ドルコスト平均法は素晴らしい手法です。

しかし、どんな市場でもベストというわけではありません。

その時の相場環境、自分の投資スタイル、資金状況を踏まえて、柔軟に判断することが大切です。

 

一括か?積立か?

どちらを選ぶにせよ、最も大切なのは「長期目線で、途中で投げ出さないこと」。

投資の基本は、続けること、そして学び続けることです。

 

 

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