投資を始めたばかりの頃、「株だけでOK?」「預金って意味あるの?」と考える人も多いかもしれません。
しかし、資産運用においては「どこにどれだけ配分するか」が将来の安心感に大きく影響します。
本記事では、**リスク資産(投資信託・株式など)と無リスク資産(預金・国債など)**の違いを整理し、
その上で、両者をどう組み合わせるべきか=資産配分の“最適解”について考えていきます。
そもそも「リスク資産」とは何か?
リスク資産とは、価格の変動によって損益が出る資産のことです。
代表的なものは以下の通り。
これらの資産は、経済の動向・金利・地政学リスクなどに応じて日々価値が上下します。
つまり、増える可能性もあれば減るリスクもある「振れ幅のある資産」です。
「無リスク資産」って本当にリスクがない?
一方の無リスク資産とは、元本割れの可能性が極めて低く、価格が変動しない資産です。代表例はこちら。
「無リスク」とは、値動きがほぼゼロという意味で、リターンも限定的。
ただし、インフレや金利上昇で実質的に資産価値が目減りするというリスクは存在します。
株だけでは不安?それとも預金だけではもったいない?
近年のNISAやインフレ報道により、「銀行に預けていても増えない」「投資しなきゃ損」という意識が広がっています。
とはいえ、すべてを株に突っ込むのはリスク管理として偏りすぎでもあります。
逆に、すべてを預金にしておくのも、長期的にはインフレに対して弱いという現実があります。
つまり、どちらか一方に偏るのではなく、目的に応じてバランスよく配分することがカギとなります。
資産配分のヒント:「目的」と「期間」で考える
資産配分の考え方としておすすめなのが、「目的」と「期間」の視点です。
例:
- 生活防衛資金(3〜6ヶ月分の生活費)→ 無リスク資産(預金)
- 子どもの教育費(10年後)→ 株式:預金 = 5:5 または 6:4
- 老後資金(20年後)→ 株式:預金 = 8:2 または 7:3
- 住宅購入資金(3年後)→ 預金:国債 = 9:1
このように、必要となる時期が近いものほど安全性重視、遠いものほど成長性重視で考えるのが合理的です。
投資信託と預金のバランスを見直そう
現在、NISAやiDeCoなど投資に関する制度は大きく前進しています。
それに乗じて、「株だけでいい」「長期なら全部投資信託でいい」という空気もありますが、相場は必ず上下するという大前提を忘れてはいけません。
たとえば、暴落時に生活費や教育費まで減ってしまっては本末転倒です。
リスク資産の価値が下がっても、「預金があるから慌てずにすむ」──それが無リスク資産の最大の価値です。
最後に伝えたいこと
資産運用のゴールは「資産を増やすこと」ではなく、「必要なときに使える状態にしておくこと」です。
そのためには、攻めの資産(投資信託など)と守りの資産(預金など)を、人生のフェーズや目的に応じて調整していくことが大切です。
株だけでも、預金だけでも足りない。
だからこそ、両者のバランスを考える視点を、今こそ持っておきましょう。
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