2025年5月28日、東京株式市場で日経平均株価は一時3万8000円台を回復し、市場参加者の間に再び明るさが見え始めています。
取引終了時点では、
• 日経平均株価:3万7918円86銭(前日比+194円75銭)
• TOPIX(東証株価指数):2783.30(前日比+13.81)
という堅調な展開となりました。
上昇の主な要因は?
今回の株価上昇の背景には、いくつかの要因が重なっています。
① アメリカ市場の堅調推移
前日のNY市場で主要指数が上昇したことが東京市場にも好影響を与えました。特に、ハイテク株を中心とするナスダックが上昇したことで、日本の半導体関連銘柄に買いが広がりました。
② 円安進行による輸出株買い
外国為替市場では、
• 1ドル=144円31銭〜33銭(前日比56銭の円安)
と、再び円安が進行。この円安がトヨタやソニーといった輸出企業の収益改善期待につながり、株価を押し上げる一因となりました。
③ 月末リバランスの買い
月末ということもあり、機関投資家によるポジション調整やインデックス買いも観測され、需給面でも上昇を後押ししました。
株価3万8000円の大台に戻る意味
今年の年初から日経平均は上昇基調を保っていましたが、ここにきて再び3万8000円台を試す展開になったことは、国内外の投資家心理にとって非常に象徴的です。
「日経平均4万円」の声が再び強まる中、
• 海外投資家の資金流入
• 日本企業の増配・自社株買い
• インフレ対応による実質資産防衛
といったテーマでの買いも継続しており、長期トレンドの押し目買いチャンスと見る声も出始めています。
為替動向にも要注目
ただし、現在の円安は政府・日銀による為替介入の可能性もはらんでおり、今後のドル円相場は非常に神経質な展開となる可能性があります。
144円台は心理的な節目であり、
• 145円を突破するか
• 140円台前半に押し戻されるか
によって、日本株市場への影響も大きく変わる可能性があります。
これからどう動く?投資家としての視点
現時点では、
• 米国のインフレ指標と利下げ期待
• 日本企業の決算動向
• 為替・金利の変動リスク
などを注視しながら、引き続き中長期的な目線での分散投資・積立継続が有効と考えられます。
上昇局面で慌てず、下落局面で怯まず。投資の王道は「平常心」と「継続」にあります。
3万8000円は通過点か、それとも…
株価が上がると話題になりますが、重要なのは「なぜ上がったのか」「これからどう動くのか」を自分なりに考え続ける姿勢です。
3万8000円は通過点か、天井か──。
その答えは未来の結果が教えてくれます。
私たちができるのは、その過程で淡々と、自分の資産形成を続けること。日々の変動に一喜一憂しすぎず、遠くを見て、進み続けましょう。
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