「分散してるのにリスク高い?」その正体は…
「全世界株式にもS&P500にも投資してるし、しっかり分散できてるはず」
…と思っている中級者の方、実は意外と多い落とし穴があります。
それが「なんちゃって分散」。
一見バランスよく見えるポートフォリオでも、実はほとんどの資金がアメリカ1国に偏っていることが少なくありません。
「S&P500+全世界株式」は分散になっていない?
例えば、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の両方に投資しているケース。
一見、アメリカ+全世界で分散できているように見えますが、実際にはどちらにもアメリカ株が多く含まれています。
特にオルカンの構成比は約60%が米国株。S&P500と併用すると、実質的には米国株への集中投資になっている可能性が高いのです。
真の分散とは?「3つの軸」で考える
本当にリスクを分散したいなら、以下の3つの軸で分けることが重要です。
• 資産クラス(株式/債券/REITなど)
• 地域(米国/先進国/新興国など)
• 通貨(円建て/ドル建てなど)
例えば、「S&P500+日本円建ての国内債券」や、「オルカン+新興国株式+国内REIT」など、複数の資産クラスを組み合わせることで、よりバランスのとれた分散が可能になります。
分散しすぎて“分散貧乏”になることも
ただし注意したいのは、分散しすぎも逆効果になる場合があるという点です。
あまりにも多くの銘柄や資産に分散してしまうと、リターンが平準化されすぎてしまい、「思ったほど増えない」状態に陥ることがあります。
特に成長性の高い資産(たとえば米国株)を薄めすぎると、結果的に資産形成のスピードが遅くなることも。
「見かけの分散」から卒業しよう
中級者になった今だからこそ、分散投資の“中身”を一度見直してみましょう。
本当にリスクを抑え、将来に備えるための分散ができているのか。
ただ安心感のための分散ではなく、「目的に応じた分散」で戦略的に資産を配置することが、次のステージへの一歩になります。
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