新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて生涯投資上限1,800万円という非課税の“金の器”が用意されました。
この枠、
「時間をかけてコツコツ埋めるべきか」
「一気に加速して最短で埋めきるべきか」
迷う中級者も多いと思います。
今回は、「1800万円を最短で埋める戦略」について、現実的な資金計画と心理面の分岐点を深掘りしてみます。
■【1】最短で埋めるとはどういうことか?
新NISAでは、年間の上限は以下の通りです:
• 成長投資枠:年間240万円
• つみたて投資枠:年間120万円
→ 年間合計360万円まで
これを“5年”で埋めきるのが、最短ルート。
つまり、年間360万円を毎年拠出し続ける必要があります。
■【2】月あたりの負荷は?
360万円 ÷ 12ヶ月 = 月30万円
→ つみたて投資枠(月10万)+ 成長投資枠(月20万)という配分が現実的。
ここで重要なのは、この投資金額が生活を圧迫していないかという視点です。
■【3】「最短ルート」が向いている人の特徴
• FIREやサイドFIREを目指している
• 十分な生活防衛資金がある
• 一時的に支出を抑える覚悟がある
• 精神的にブレずに投資を継続できる
つまり、「投資に人生の優先度を置けるフェーズ」にある人は、最短ルートが有効です。
■【4】“心理の分岐点”は3年目にやってくる
実際に投資を始めてみると、
• 1年目:興奮と勢い
• 2年目:習慣化
• 3年目:マンネリと不安
この3年目に「本当にこのままでいいのか…?」という心の揺らぎが起きがちです。
だからこそ、最短戦略をとるなら**「初期3年間に集中する」**のが現実的です。
■【5】加速するための“資金源”をどう作るか?
• 支出をミニマル化して、固定費を削る
• 副業・事業で月5〜10万円の追加収入をつくる
• ボーナス・定期収入はフル投資に回す
• 生活防衛資金を6ヶ月分に抑え、残りを投資へ回す
「余ったお金で投資」ではなく、**“投資のために生活を設計する”**ことが鍵です。
■まとめ:1800万円は“貯める金額”ではなく“使いきる器”
新NISAの1800万円は、「自然と貯まる」ものではなく、
「意志と計画で埋める」器です。
慎重に埋めるか、加速して先に埋めるか。
それは“性格”や“生活設計”によって分かれるべきもの。
あなたにとってベストなスピードはどこか?
一度、自分の未来と対話してみる価値はあるはずです。
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