「パスが速い」「判断が早い」
それでいて、まるで時間がゆっくり流れているように見える選手──アンドレス・イニエスタ。
彼のプレーは、派手さはないものの、世界中のサッカーファンや選手から「理想の中盤」として称賛されてきました。
その秘密は、ずば抜けた“判断スピード”にあります。
そしてその判断の速さは、生まれ持った反射神経ではなく、「見る力」=情報を集める力から来ています。
判断が速い選手の共通点=見ている量が多い
イニエスタは、ボールを受ける前にすでに周囲を何度も見ています。
どこにスペースがあるか
誰がマークに来ているか
味方がどこに動き出しているか
こうした情報を、常にプレー前に蓄積しておくことで、「次に何をすべきか」が迷いなく決まるのです。
つまり、判断スピードはセンスではなく、「事前に集めた情報量」で決まっているのです。
センスボール練習とつながる「見る習慣」
たとえば、センスボールを使ったトレーニングでも、ただボールを触るのではなく、「見る」を意識することで練習効果は倍増します。
• 足元のボールを扱いながら、顔を上げる
• 手元で何かの色やサインを確認しながらの練習
• 意識的に「首を振る」習慣をつける
イニエスタはバルセロナ時代、1プレーで平均6〜8回も首を振っていたと言われています。
この「見る量」が、彼の圧倒的な判断力の源だったのです。
子どもたちに伝えたい“見る力”の重要性
小学生年代の子どもたちは、「見ること」がまだ習慣になっていないケースが多いです。
• ボールばかり見てしまう
• 周囲の状況に気づけない
• 味方の声が耳に入らない
この段階で、意識的に「見る練習」を取り入れることで、後々のプレースピードやポジショニング力が大きく変わります。
ポイントは、「見る=観察」ではなく、「見る=情報を集める行動」として教えること。
試合を“作れる”選手になるために
イニエスタのように、自分で試合をコントロールできる選手は、単にボールを扱う技術が高いだけではありません。
• 誰よりも情報を集めている
• 常に周囲を観察している
• 判断の選択肢を複数持っている
これらの習慣が身につくと、自然と「自分が流れを変える選手」になれます。
その一歩が、「首を振る」という小さな習慣から始まるのです。
まとめ:技術と同じくらい“視野”を鍛えよう
イニエスタのような選手になるには、テクニックだけを追い求めるのでは足りません。
どれだけ視野を広く保ち、プレー前に多くの情報を得ているか。
それがプレースピードを決め、チームに信頼される司令塔への第一歩です。
センスボール練習とも相性抜群の「見る力」。
ぜひ、日々の練習に“首を振る”習慣を加えて、判断の質をレベルアップさせましょう!
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