「歩いている時間が長い選手だ」
「一見、サボっているように見える」
そんな評価を受けながら、リオネル・メッシは世界最高の選手に上り詰めました。
彼のプレーの核心にあるのは、天性のドリブルでも、精密なシュートでもなく、
実は“観察力”です。
この記事では、メッシの観察力がどれほど重要な武器だったか、そして子どもたちのサッカー上達にどう応用できるかを考えていきます。
なぜ、メッシは「歩く」のか?
試合中、メッシはよく歩いています。
他の選手が激しく動き、プレスをかけ、パスを出し合っている間も、メッシはゆっくり歩いて周囲を見ています。
その理由はただ一つ。
「プレーする前に、プレーを決めておく」ため
メッシは、スペースの位置、相手ディフェンスの動き、味方との距離感などを常に観察しており、
「次にどう動けば最大の効果を出せるか」を、プレー前に決めているのです。
観察力は、全ての技術を支える“土台”
どれだけ足元の技術があっても、周りが見えていなければ活かせません。
• 味方がフリーなのに気づかない
• スペースがあるのにパスを出せない
• ゴール前であわててシュートミス
こうしたミスの原因は「視野の狭さ」にあることが多いです。
だからこそ、観察力を鍛えることは、全ての技術をレベルアップさせる基盤になります。
子どもたちにできる「観察力」のトレーニング
メッシのようにゲームを観察する力は、才能ではなく意識で身につけることができます。
子ども向けの実践方法としておすすめなのは以下の3つ。
1. プロ選手の試合を一緒に観る(ポジショニングに注目)
→ 「なんでこの選手はそこに立ってるんだろう?」と問いかけながら観る。
2. 練習試合やミニゲームで“プレーに関わらない時間”に注目させる
→ どこを見て、どう動いてるかを言語化させる。
3. ポジショナルプレーを学ぶ絵本や動画を取り入れる
→ 「止まってる=サボってる」ではないと伝えることが重要。
観察力は「先を読む力」
メッシは、単に目で見ているのではありません。
見ながら、「次にどう動くか」を考えているのです。
この「先を読む力」は、サッカーだけでなく、人生や学習にも応用できます。
• 状況を見て考える
• 慌てず、落ち着いて動く
• 周りを活かし、自分の強みを出す
こうした力を、サッカーを通じて育てていけたら、子どもたちは本当に強くなります。
まとめ:止まってるようで、最も動いている選手
メッシは、試合中に歩いている時間こそ、もっとも重要な準備の時間だと知っていました。
それは、ただの「省エネ」ではなく、「頭を使った戦い方」。
ボールを持つ前に、もう勝負は決まっている。
そんな“観察の魔術師”から、私たちが学べることは本当に多いのです。
サッカーが上手くなりたいなら、まずは「見ること」から始めてみませんか?
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