投資の世界で「ウォーレン・バフェットの右腕」として知られるチャーリー・マンガー。
彼の投資哲学のなかでも、ひときわ重みのある言葉があります。
最も重要なのは、「退屈に耐えること」だと。
この記事では、マンガーの名言の背景を掘り下げながら、私たちの積立投資にどう生かせるのかを一緒に考えていきましょう。
投資の本質は「退屈の中にある」
投資というと、「株価の急騰」「爆益」「テンバガー(10倍株)」など、派手な世界をイメージしがちです。
でも実際は、地味で、変化が少なく、何年も同じことを繰り返す──。
チャーリー・マンガーが好んでいたのは、まさにそんな「退屈な投資」でした。
彼が推奨するのは、「優れた企業を見つけたら、ひたすら長期で持ち続けること」。
頻繁に売買して儲けようとするよりも、「何もしないことこそ最大の行動」だと語ります。
退屈に耐えられず、手を出してしまう人たち
「退屈に耐える」のが難しい最大の理由。
それは、人間の本能として「変化したい・動きたい・何かしたい」という衝動があるからです。
相場が横ばいになると、「何か買い替えた方がいいのでは?」と不安になる。
他人の爆益報告を見ると、「自分も乗り遅れてるのでは?」と焦ってしまう。
でも、こうした衝動に振り回されるほど、投資成果は遠ざかっていくのが現実です。
成功する投資家は、動かない
バフェットも同様に言います。
「投資で最も大切なのは、素晴らしい企業を見つけたら、永遠に持ち続けること」
つまり、成功する投資家とは「動かない人」なのです。
これは、我慢強さというよりも、「自分の投資方針を信じられるかどうか」の問題。
信じているからこそ、下落相場でも売らないし、周囲が騒いでもブレない。
そしてその姿勢が、やがて複利の力と組み合わさり、大きな果実を生み出すのです。
退屈に耐える技術を身につけよう
では、どうすれば「退屈に耐えられる投資」ができるのでしょうか?
ポイントは以下の3つです。
1. 明確なルールを決める(毎月の積立額・商品・タイミング)
2. チェックする頻度を減らす(資産の確認は月1回で十分)
3. 学びながら「待つこと」の価値を理解していく
ただ放置するのではなく、納得の上で「動かない」ことが大切です。
まとめ:投資は「静かな勝負」
チャーリー・マンガーの名言、「退屈に耐えることが最も重要だ」は、投資だけでなく人生にも通じる深い教えです。
目立たない
地味
刺激がない
そんな時間を信じて、丁寧に積み上げられる人こそが、やがて静かに大きく勝つ。
それが、マンガーが語った「退屈の先にある真のリターン」なのだと思います。
僕たちもまた、今日から「退屈の力」を味方につけていきましょう。
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