「その会社のビジネスを、10歳の子どもに説明できなければ買うな」
これは伝説のファンドマネージャー、ピーター・リンチが残した名言です。
ウォーレン・バフェットと並び称される投資の達人であり、彼の運用した「マゼラン・ファンド」は13年間で年平均29%という驚異のリターンを記録しました。
この記事では、そんなリンチの「理解できる企業に投資せよ」という思想が、僕たちの積立投資にもどう役立つかを考えてみます。
【1】「理解できる」ことが、最大の安全装置
ピーター・リンチが一貫して主張したのは、投資先の企業は、自分がそのビジネスモデルを「理解できるか」がすべてというシンプルな基準でした。
製薬業界の新薬開発や、宇宙開発ベンチャーなど、高度で先端的な業種に投資するよりも、
• 自分が普段使っているスーパー
• いつも履いているスニーカーのメーカー
• 家族みんなが使っているスマホブランド
こうした**「日常生活に溶け込んだ企業」**を見つけることが、実はもっとも確実な投資先だと説いています。
【2】日常の中にある「宝の山」
私たちの日常には、実はたくさんの投資ヒントが隠れています。
たとえば、
こうした「日常的な利用」がある企業は、業績が安定している傾向があり、企業の成長を肌で感じ取ることができます。
これは「消費者視点の投資」とも言える考え方です。
【3】理解できないなら「インデックス投資」でOK
一方で、個別株投資は当然リスクも伴います。
「理解してるつもり」で買った銘柄が、実は業績ボロボロだった…なんてこともある。
そういうときに役立つのが、S&P500などのインデックスファンドです。
自分で個別企業を選べないなら、アメリカの成長企業500社にまとめて投資してしまえばいい。
これも「理解できる範囲でリスクをとる」というリンチの精神に合致しています。
【4】子どもと一緒に企業を観察する
ピーター・リンチは、投資のアイデアを得るためにショッピングモールに行くことが多かったといいます。
子どもがどんなおもちゃに反応し、どんなお店に行列ができているか。
そこから未来の成長企業を見つけていました。
これは今の僕たちにもできることです。
• 「あの服、どこで買ったの?」
• 「最近よく見かけるこのお菓子、流行ってるの?」
そうした何気ない会話の中に、**未来のテンバガー(10倍株)**のヒントが眠っているかもしれません。
【5】まとめ:「分かる」投資が、続けられる投資になる
「誰よりも情報を集めるより、誰よりも“身近な情報”を活かす方がずっと強い」
ピーター・リンチの投資哲学は、私たちの日常と地続きです。
• 無理して難解な業種に手を出すよりも
• 自分が心から「この会社いいな」と思える企業に投資する
そんな「等身大の投資」が、結果的に最も長く続けられる投資になります。
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