ついにソフトバンクグループが、4年ぶりに黒字へ転換しました。
2024年度(2024年4月〜2025年3月)の連結決算で、純利益は1兆1533億円にのぼります。
本記事では、この黒字回復の背景や注目ポイント、今後の展望について解説します。
■ 純利益1兆1533億円!黒字転換の要因は?
黒字回復の最大要因は、世界的な株高の追い風です。
• 主力の投資事業が3.7兆円の利益を計上
• アメリカの通信大手「Tモバイル」や、投資ファンド「ビジョン・ファンド」の保有株の価値が上昇
• 株式市場の好調がソフトバンクGの収益回復を後押し
特に、ソフトバンクGの中核である「ビジョン・ファンド」の投資先企業が再評価されたことが、業績の大幅改善に寄与しました。
■ 今後の不安材料も:米中対立とアームのリスク
一方で、楽観できない要素も残されています。
ソフトバンクグループの後藤芳光CFOは、次のようにコメントしています。
「米中対立の激化により、世界中の市場が翻弄されている。
傘下の半導体設計企業『アーム』の資産価値が今後ダメージを受ける可能性がある」
とくに、アームは現在のAI・半導体ブームを象徴する企業ですが、地政学的リスクが今後の不確定要素として立ちはだかります。
■ 2025年度の業績見通しは非公表
業績予想については、
• 「未確定要素が多い」
• 「合理的な予測が困難」
との理由で、2025年度の見通しは現時点では公表を控えると発表されました。
■ まとめ:ソフトバンクGは復活の兆しを見せるも、慎重な目が必要
今回の黒字転換は明るいニュースである一方、投資家・関係者にとって以下のような視点が重要です。
• 短期の利益に浮かれず、中長期的な地政学リスクへの対応力を見極める
• アームなど成長企業の今後の展開がグループ全体に与える影響を注視
• AI・半導体・グローバル市場の動向を読む視座が問われる時代
ソフトバンクグループの躍進は、日本企業の可能性を示す力強いサインでもあります。
ただし、「株高の追い風だけではなく、自力で価値を生み出せるか?」という本質的な問いが、今後さらに求められていくでしょう。
今後の動向も引き続きウォッチしていきます!
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