こんにちは、shinji-fire-lifeです。
先日、ある地域で大規模な冠水が発生し、多くの車が水没。道路は渋滞し、周辺住民の生活にも大きな影響が出ました。
原因はなんと、66年前に設置された古い水道管の破損。近くに住む方々は「点検では異常がなかったのに、なぜ…?」と不安の声をあげています。
今回は、なぜこうした水道管の破裂が全国で相次いでいるのか、その背景と私たちにできる備えについて、わかりやすく解説します。
水道管は“見えないインフラ”ゆえに気づかれにくい
私たちが毎日使っている水道水。その源である水道管は、地中に埋まっているため普段の生活ではまったく意識されません。
しかし、老朽化が進めば当然トラブルのリスクは高まり、ある日突然、今回のような破裂・冠水といった事態を引き起こすことがあります。
点検異常なしでも、破裂が起きる理由
今回のように「点検では異常がなかった」としても、実は目視点検や外観検査では限界があるのです。
そのため、自治体では「音聴棒(おんちょうぼう)」と呼ばれる特殊な棒を使い、管の中の水の流れを“音”で聴いて漏水調査を行っています。
ただしこれも、膨大な距離の水道管すべてに頻繁に実施するのは現実的に難しいのが現状です。
法定耐用年数は40年、それを超える管が全国に
実は、水道管の法的な耐用年数は40年と定められています。
しかし、日本全国にある水道管の中には50年、60年以上前に設置されたままのものも多く、更新が追いついていない状況です。
その理由の一つが――費用の問題。
水道管の更新費用は「1kmあたり1億〜2億円」
水道管の取り替えには莫大な費用がかかります。
例えば、老朽化した水道管を1km交換するのにかかる費用は、およそ1億〜2億円。
それが都市部や山間部など、地形が複雑な場所ではさらに高額になります。
この費用は基本的に私たちが支払う水道料金によって賄われています。
しかし、簡単に料金を大幅に上げるわけにもいかず、結果として「必要とわかっていても更新が進まない」というジレンマが生まれているのです。
私たちにできることは?
こうした問題は自治体の取り組みにも関わるため、個人で直接解決できるわけではありません。
ただ、私たちが水道インフラの重要性に関心を持ち、理解を深めることは、未来のトラブルを防ぐ大きな一歩になります。
• 住んでいる自治体の水道管の更新計画や老朽化率を確認する
• 非常時に備えて飲料水や生活用水を備蓄しておく
• 蛇口の水に異臭・濁りなど異常を感じたら、自治体にすぐ連絡
こうした「ちょっとした意識」が、いざという時に家族を守ってくれるかもしれません。
最後に
水道水は、暮らしに欠かせない“当たり前のインフラ”です。
だからこそ、その当たり前を守るには、見えない部分の安全に目を向けることが大切です。
今回のような冠水被害を繰り返さないためにも、私たち一人ひとりが関心を持ち、備えるきっかけになれば嬉しいです。
内部リンク
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